京大入試おすすめ参考書〜物理編〜
京大入試おすすめ参考書〜物理編〜
1、体系物理
京大を受ける人には必ずやってほしい参考書
難易度としては簡単な方だが物理の本質をわかりやすく理解できる問題が多い
京大の入試に近い穴埋め形式の問題ばかりなので練習になる
2、物理教室
京大の物理攻略の鍵は教科書を読み込むこと。小手先の技術だけではなく本質を理解していなければ、点数をとることはできない。
この参考書は教科書として非常に便利である。
問題は最悪解かずに、説明だけ読むのもいいと思う。
3、京大物理27カ年
勉強し終わった範囲からやっていくといいと思う
京大の物理の形式に慣れる為に必ずやるべき
京大入試おすすめ参考書〜数学編〜
京大入試おすすめ参考書〜数学編〜
京大数学の勉強に使った参考書を紹介しようと思う。
①世界一分かりやすい京大の理系数学
この参考書がなかったら正直、京大に合格で来たかどうかわからないほど役に立った。学校で学んだ範囲からやっていけばいいと思う。解説がとても丁寧。最高。
②ハイレベル数学ⅠA ⅡB Ⅲの完全攻略
周りにやっている人はいなかったがこれもおすすめ。学校では教わらないマニアックな解法が載っているので他の受験生と差をつけることができるかも。
③京大数学27ヶ年
過去問を解けるようになった段階から少しずつ始めていけばいい。数学で稼がなければいけない人以外はAランクとBランクの問題をやっておけばいいと思う。
京大入試おすすめ参考書〜英語編〜
京大入試おすすめ参考書〜英語編〜
京大英語のおすすめ参考書を紹介しようと思う。
①ポレポレ
この本は京大の難しい英語の読解をする上でとても役に立った。書き込みの仕方が一番参考になった。出でくる文章は難しいので基礎を固めてから始めるのがおすすめ。
②鉄壁
単語帳はこれをやっておけば問題ない。
③ドラゴンイングリッシュ
基本的な表現はこの参考書で覚えて応用部分は過去問で練習すれば良い
とりあえず100個の例文を暗記するべし。
④京大英語27ヶ年
京大の英語は独特な問題が多いので過去問で練習しないと歯が立たない。
添削は誰かに頼んだ方が良い。
長文問題は読み物としても面白いので暇なときに読むのもおすすめ。
友達は必要か 〜大学に入って悩む人に向けて〜
友達をたくさん得ることと、自分自身が成長することはトレードオフの関係にあると思う。僕は最近経済学を独学し始めて、トレードオフという概念を学んだ。トレードオフとは一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状況である。大学に入って、8ヶ月経ち、友達を作ることと自分自身の成長はこのトレードオフの関係にあると気づいた。大学には3つの大きく分けて4つの集団がいる。1つ目は自身の成長を最高の目標とし、少数の人としか関わりを持たない人。2つ目は自身の成長よりも、友達とワイワイ騒ぐことを目的とする人。3つ目は成長を目的とする人同士で友達となり、お互いを高め合い、時にワイワイする人たち。4つ目はその他の目標を持つ人たち。はっきりと言えることは、3つ目の人たちはごく少数でそういう仲間を見つけるにはそれなりに厳しい環境に身を置く覚悟がないといけない。なので実際は1つ目と2つ目の集団が多数を占めるということである。僕は入学当初、無意識に3つ目の人になりたかったが、実際身近にいたのは、僕から見てつまらない人たちばかりだった。それでも友達を作らないといけないという雰囲気に流されて、友達を増やす時期もあったが、その分読書をしたり勉強する時間が削られていることに気づいた。その時、友達と成長は同時に手に入れることはできないと気づいた。中学受験の時も同じことを体験していたことを最近ふと気づいた。中学受験して偏差値の高い学校に入ろうと思えば、小学校で6年かけて獲得した友達と別れなければいけない。僕が当時選んだのは成長だったのだ。
どうだろうか、このような考え方をすれば今人間関係について悩んでいる人たちも気持ちが楽になるのではないだろうか。友達は必要か。その答えはあなた自身の中にある。どちらも手にしようと思えば、自分の体力を犠牲にしなければいけない。その覚悟があるならそうすればいい。その覚悟がないなら、どちらかしか得られないと腹をくくり、なりたいなりたい方を選べばいい。友達が少ないとバカにされたら、その分成長したことを自慢すればいい。どちらがいいかという話ではない。そんなことも理解してくれない人とは関係を持たなければいい。僕は自身の成長を選び、こうして自分の考えを綴っている。どちらの生き方も大学生らしいといえば大学生らしいじゃないか。胸を張って4年間を過ごそう。
京大受験体験記
自分は高3の引退まで部活を続けていました。部活は確かに辛くて勉強と完全に両立することは難しかったけど、それでも自分のメンタルを大きく成長させてくれました。とくに緊張しているなかで、実力を発揮する力は部活で養われたと思います。時間がないからという理由で安易に部活を辞めてしまうのは、逃げ癖がついてしまうし、精神的な強さを得るチャンスを逃してしまうと思います。今、部活を続けるかどうかで迷っている人は自信を持って部活を続けてほしいと思います。
ここからは受験におけるアドバイスをいくつか紹介しようと思います。はじめに、これから本気で受験勉強を始めようという人は模試の判定は過度に気にする必要はないと思います。自分が志望校の判定で取った最高の判定は高校3年生の1月の最終模試でのB判定で、それまではずっとC判定か、D判定しか取ったことがありませんでした。さらに二次試験の模試でもここ数年の志望校の合格者最低点も越えたことがありませんでした。それでも本番ではしっかりと点を取って合格することができました。結局、本番で実力を発揮できるという力が大切で、途中の判定がどうであれ最後まで頑張ることが大事だと思います。
次に、勉強時間はなんの自慢にもならないということです。「きょうは10何時間勉強したぜ」とか自慢する人がいますが、自分はそれを聞いてすごいと思ったことはありません。10何時間もずっと集中してやっているわけではないだろうし、自分自身を安心させるために言っているだけだろうと聞き流していました。実際自分は、センター後の二次試験の準備期間も朝は家でのんびりして、昼から塾に行って集中して勉強するという生活をしていました。その方が短い時間しかないという危機感の中で集中して勉強できると思ったからです。つまり量だけでなく質が大事だということです。
三つ目に言っておきたいのが、ライバルをつくってほしいということです。自分の場合は同じ大学を目指す、同じ学校、同じ塾の友人がいました。その人とは仲の良い友達でありながらも、模試になるとお互いを意識していました。多分一度も負けたことはなかったと思うのですが、いつも追い付かれないように必死で勉強していました。時には教えあい、時には競い合うことでお互いを高め合うライバルがいるということは、受験において大きな利点になると思います。
最後に、言い訳はしないということが大切だと思います。自分は今までの模試で少しのミスも無く答えることができたという経験は一度もありませんでした。センター試験や二次試験本番でも何個かもったいないミスをしました。確かにテストでケアレスミスをしたことを友達に言いたい気持ちは分かりますが、そんなことには全く意味がない、ミスを減らすことはできても、完全になくすことはできないと気づきました。「ミスをすることも実力の内にいれて、それでも合格できる点数を取れるように勉強しよう」という心持ち方をすることが大事だと思います。言い訳をしていてはそのような考えには至りません。つい、言い訳をしてしまっても、後からそんなことには意味がないと自分に言い聞かせることで少しずつ変わっていくと思います。
自分は大学受験を通じて「自分が正しいと思ったことを実行できる人が成功する」ということを学びました。これから大学を目指すみなさんも、他人がどんなことをしていようと流されずに頑張ってほしいと思います。
「君に友達はいらない」 瀧本哲史
君に友達はいらない
この本を選んだ理由
僕はこの本を本屋で見たとき迷わず手に取り目次をのぞいてみた。こんなにも友達の存在を否定するようなタイトルの本は見たことがなかったので衝撃的だった。僕が大学に入ってから半年以上経つが、友達が多いとは言えない。もともと僕は内向的な人間なので、誰かと仲良くなるのに時間がかかる。そんな性格の僕にとって友達作りというのは大きな負担になる。大学に入ってから友達の必要性についてなんども考えてきた。答えがなかなか出ない時ふと見つけたのがこの本であった。
本の概要
今の日本人に必要なのは「友達」ではなく「仲間」である。グローバル化が進む現代社会では、見ず知らずの人と繋がることがとても容易になった。たくさんの友達を作ることが簡単になった。しかし目的を達成するのに必要なのは、本当に信頼できる仲間なのである。その仲間もある目的を達成すれば解散しそれぞれ別の目的に向けて道を歩むことになる。そこで必要になる力が自分にない能力を持つ人を見つけ出し、仲間として同じ目的に向かってもらうよう説得する力である。筆者はチームに必要な構成員の特徴を『7人の侍』という映画を元にわかりやすい形で説明している。
本の内容と感想
良いチームの特徴とこれから僕たちがどういう繋がりを作っていくべきかというこよについて本の内容とともに説明していこうと思う。
人の繋がりには大きく二つがある。それがゲゼルシャフトとゲマインシャフトである。ゲゼルシャフトとは同じ目的のために集まった人たちによる繋がり、ゲマインシャフトとは家族など縁による繋がりである。これからの時代目的を達成するのに必要なのはいうまでもなくゲゼルシャフトである。インターネットが普及していなかった頃は、学校や家族の縁、つまりゲマインシャフトが重要であったが、誰とでもつながることができるようになった今、ゲゼルシャフトの重要性が増しているのである。
その人の周りにどんな人がいるかによってその人物のパーソナリティがくっきりと明確に浮かび上がる
普段何気なく関わっている人たちというのは自らの性格と似た性格を持っていることが多い。自分の性格は関わる人によって決定されるということである。つまり性格を変えたければ関わる人を変えればいいのである。チームに必要なメンバーを見つけるためには、普段自分が関わらないような人を優先的にスカウトしないといけないんだろうなと思う。時には嫌いな人をチームの一員として受け入れなければならないのである。
ヒトデはクモより強い
これは実際に戦わせたときにどちらが強いのかということではない。チームという枠組みで考えた時に、強いのがヒトデ型チームなのである。クモは8本の足がある代わりに頭を潰されたら死んでしまう。要するにハンターハンターに出てくる幻影旅団的なチームである。メンバーの忠誠心は強いがリーダーがダメになった途端にどう行動すればいいかわからなくなる。クモと違ってヒトデには5本の足しかないがどの足が取れても再生することができる。必要に応じてメンバーの入れ替えが起きやすい特徴を持つとも言える。言わばヒトデ型チームとは分散型のチームなのである。複数のリーダーを設けることで一人のリーダーが失敗しても挽回しやすいし、目的を達成すれば容易に解散できる。どちらにもメリットがあるように思えるが、現代において強いのがヒトデ型のチームなのである。これからの時代一つの会社に一生務めることはほとんどなくなると言われている。そんな現代においてはある目的を達成したチームは解散するのが当たり前となるのである。クモ型のチームでは大きな目標を打ち上げるのにはリスクが高すぎるのである。柔軟性の高いヒトデ型のチームこそこれからの時代必要とされる。弱くて多様な繋がりが必要なんだろうなと思う。
良いチームの構成員とは
ここでは筆者の言う優れたチームの構成員を紹介する。こういったチームにおいては一人の失敗の責任を全員が負うこととなる。
- 勇者:ビジョンをぶち上げるリーダー。リスクをとることを厭わない
- 魔法使い:正しい方向性を示すことができる知性と経験を持つメンター。『ハリーポッター』で言えばダンブルドア、『指輪物語』ならガンダルフのイメージである
- エルフ:頭の回転が速く、客観的に物事を分析できる。勇者がぶち上げたビジョンに対して、それを現実のものとするために何が必要で、いつまでにどんなことを達成しなければならないかを冷静に計算する。『ハリーポッター』で言えばハーマイオニー・グレンジャーである。
- ドワーフ:熱狂的な忠誠心を持ち、チームの持つビジョンの実現に向けて力強く行動していく。『ハリーポッター』で言えばローン・ウィーズリーである。
- トリックスター:既存の秩序にとらわれず、時にはそれを壊して新たな気づきをチームにもたらす。外部との繋がりを作る。
どうだろうか、言われて見れば良いチームには大体このようなメンバーが含まれていないだろうか。『ナルト』や『スラムダンク』、『ワンピース』、『クレヨンしんちゃん』、『嵐』。誰から見てもいいチームと言われるようなチームには上の構成員で組まれていることが多いように思える。
まとめ
この本はタイトルからは想像もできないほど暖かい内容になっている。目的の達成に本当に必要なのは、仲間である。馴れ合いをするだけの友達と時間を過ごすよりも、大きな目標をぶち上げ、その目標のために必要な仲間を探す練習をすることは大学生のうちから始めても遅くないように思えた。僕らの世代にはインターネットという武器がある。それをうまく使えるかどうかにこれからの僕たちの未来はかかっているのだ。
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この本を選んだ理由
僕が今年京都大学総合人間学部に入学した時、母が仕事場の同僚に勧められて買ってきた。貰ったのはいいものの本棚の中にずっと放置してきた。そうして半年が経ち、読む本がなくて退屈していた時に不意に手にとって読んでみた。最初は少しだけ読んで面白くなかったら読むのをやめようと思っていたが、読み始めるとページをめくる手が止まらなくなり数時間で読み切ってしまった。正直な話、僕は京大に入ってすぐはとりあえず京大を卒業できればいいなと思っていた。しかし、こんなにも京大生がたくさんいるのに自分はこのまま平凡な一人で良いのかという疑問が芽生えた。京大生の中には僕と同じ不安を持っている人が少なからずいると思う。そんな人たちにこの本はこれからの大学生活を有意義にするためのヒントをくれるような一冊だった。
本の概要
ノーベル賞受賞者を多く輩出してきた京大が危機に陥っていることを指摘するとともにここ数年の京大に置ける教育方法の変化を指摘している。京大には変人が多いと世間に言われるが、そういった変人の重要性を説き、また、本来の京大の良さとともに、現代の京大生に向けたメッセージを連ねた本と言えるだろう。
心に残った言葉と感想
それを真似すれば誰でも同じように成功できるなんてことはない
『バタフライ効果』という言葉を知っているだろうか。これは初期値のわずかな誤差が計算結果に与える影響の大きさを述べたものである。数学者で気象学者でもあるエドワードローレンツは天気をできないだろうかと思い、できる限り変数を簡略化することで天気を方程式を元に求めようと試みた。しかしできる限り簡略化したその式ですら初期値がほんの少し違うだけで、答えに大きな違いが生まれることに気づいた。そのことをローレンツはあの有名な言葉で表現した。「ブラジルで一匹の蝶が羽ばたくと、テキサスで竜巻が起こる」。要するに、ある出来事が起きた時にありとあらゆる原因を見いだすことはできないということである。僕たちの気付かないところで結果に作用する要因が介入しているからである。ちなみにあらゆる出来事にはそ出来事に先行する出来事のみによって決まっているという考え方を決定論と言う。筆者はこの決定論を否定しているのである。ここで僕が思ったのは、成功法則を語る有名人はたくさんいるがその人たちの発言を鵜呑みにするのはどうなのかということだ。彼らが成功できたのには、僕たちにはどうすることもできない要因、例えば運や育った環境、容姿が少なからず関わっているのではないだろうか。彼らの言葉を盲信するのは良くないと思う。そうは言っても、僕は成功者の助言を無視しろと言っているわけではない。大切なのはたくさんの成功者の助言を聞くことで共通して挙げられるポイントを見つけ、自分にあった形で取り入れ、うまくいかなければすぐに切り替えてまた別の方法を試すことなのである。
生物は、何か目的を持って生き方を「選択」したわけではない。環境のほうが、生き残る個体を「選択」したのです
キリンの首がどうして長いか知っているだろうか。多くの人は高いところにある食べ物を食べる為だと言うだろう。しかし実際はそうではない。遥か昔に突然変異によって長い首を持った現在のキリンの祖先がたまたま登場し、結果的にたまたまその祖先が生き残っただけなのである。要するにキリンの首が長くなったことに対する理由をつけるとしたらそれは「たまたま首の長い種が生き残ったから」なのである。まだ首の短いキリンが多く存在していた時、突然変異によって生まれたその祖先は他のキリンから白い目で見られただろう。迫害されたかもしれない。それでも生き残ったのは首の長いキリンだったのだ。まさに環境が生き残る個体を「選択」したのである。人間についても同じことが言えると思う。世の中には大小様々なコミュニティにおいて変人と呼ばれる人たちがいる。彼らは彼らが生きる環境に選ばれなかっただけであり、他のもっと特殊な環境に選ばれ、大活躍する可能性は大いにあると思う。実際一般的に成功者と言われるような人は変人であることが多いと聞いたことがある。先の特殊な環境として長らく変人を受け入れ、自由の学風を元に変人がのびのびと才能を発揮できるような環境が京都大学なのであった。それが今となっては社会に出てすぐに役立つ人間を育成する大学になりつつある。つまりは言われたことだけを忠実にこなすことを得意とする人間を「選択」する環境になりつつあるのだ。僕自身京大に入ってたくさんの変人を見てきたが、彼らが必要以上に冷たい目で見られているような気がする。もっと自由だったころの京大で勉強できたらと思わずにはいられなくなった。
いまは使えないガラクタがいっぱい溜まって、それがある臨界値を超えたときに、一気につながって何か新しい意味を持つようになる
これはいろんな意味での多様性の重要性を説いた言葉である。効率ばかり追い求めて合理的なことを優先するだけではダメで、遠回りしながらガラクタを拾いあつめた先に新しい何かを発見することができるのだ。 人によって集めるガラクタは異なる。その人がふと興味を持って調べたことがガラクタとして溜まっていくのだ。それぞれのガラクタは一見何の関連もないように思えるが、ガラクタの数が膨大な量になった時繋がりが急に見えるようになるのだ。ここで京大教養部(総合人間学部の前身)の名物教授として長く活躍し、「無駄の効用」を説いてきた数学者、森毅先生の言葉を紹介する。「努力をどんどんムダにできるのが若者の特権である。そして、どれだけ自分の努力を葬りながら先へすすめるかにその人の器量はかかっている」。普段からいろんなことに意識を向け、興味を持てそうなことはどんなに些細なことでも調べようとする姿勢が大切であるということを教わった。先の言葉は僕に失敗する勇気を与えてくれた。結局、無駄なことをやって失敗しなければ人生は変わらないのである。